資格更新

臨床心理士はポイントが足りないと資格更新できない?

2020年12月26日 投稿者: counselingtibaarea オフ

臨床心理士は、一度取得してしまえば、永久に資格を保持できる資格ではありません。5年に一度の更新制を取っています。

更新のためには、所定の研修や学会等に参加することが必要となります。

臨床心理士の更新制度はポイント制

専門業務性を社会的に担保する目的があると、日本臨床心理士資格認定協会は、HP内で説明しています。

確かに、臨床心理士の資格を取得さえすれば、その研鑽が不必要などということは決してありません。生涯にわたり研鑽が求められる専門業務なのです。

また、更新の要件を満たしさえすれば研鑽は十分であるとも到底いう事はできません。自主的な研鑽が求められています。

まず、更新に必要なポイント数などを知りたい場合は、『臨床心理士資格認定事業』から確認します。

このように、一定の基準を設けることで資格の質を維持し、援助を必要とする人へよりよい援助ができるよう研鑽を続けます。

ポイントが足りない

臨床心理士も人間です。様々な事情の中で、日々実践を続ける中には、何らかの理由で、ポイントの取得が難しい時期もあるものだと思います。研鑽は続けていたけれど、ポイントとして認可されていない研修ばかりだった、ということもあると思います。

現在日本全国にポイント取得の機会はたくさんあります。ある時期に研修会に出ていけなくとも、探してみれば、参加可能な研修会などが見つかるかもしれません。

経済的な事情を抜きにすれば、本当に多くの機会があります。

ポイントのために研修会や学会に参加するなんて・・・と罪悪感を覚える方もいることでしょう。ポイントを意識せず、結果的に満たされているような形が望ましいのかもしれませんが、かといって更新を放棄しては果たせる責任も果たせなくなってしまう事があるわけですから、ポイントを満たした後にさらなる研修に出れば同じことです。

日本臨床心理士会主催の講座

東京都の本郷に、日本臨床心理士会の事務所があることはご存知かと思います。ここでは、月に数回の研修が頻繁に実施されています。

このリンク先をご参照頂くと、スケジュールを確認できます。平成28年度開催を例に取ると、1年間に45本の講座が企画され、実施していることがわかります。

年末の年の瀬まで、土日・祝日を用いて開催されています。

平成30年度も、例年通り、たくさんの研修が企画されています。参加費も安価(会員は5000~6000円)であると思います。一点気を付けなければいけないことは、非常に混雑することです。場所も東京ですから、申し込み者数が多くなることは容易に想像がつきます。早めに予約することが肝心です。東京近郊だけで1万人以上の臨床心理士資格所有者が在住しています。

それにしても、もし北海道や九州からお越しの場合には、交通費の方が高額になってしまいます。項目だけを考えるのであれば、都道府県単位の臨床心理士会主催の研修会への参加でも満たすことが出来るわけですから、検討が必要です。

  • 令和3年度分(2021年度)はこちらです。

 

参照サイト

該当する領域:一般社団法人日本臨床心理士会もしくは地区又は都道府県単位の当該臨床心理士会主催して行う研修会等への参加

臨床心理士資格認定協会主催

臨床心理士資格認定協会が主催する研修会等への参加も一つの領域を満たし、ポイントになります。

会場が全国を転々としているため、前々からのスケジュールが肝要です。

該当する領域:本協会(日本臨床心理士資格認定協会)が主催する研修会等への参加

その他の団体による開催

やはり会場は首都圏に集中してしまいますが、都内近郊に足を伸ばせば、多くの研修機会があります。

明治安田心の健康財団

研修講座と集中講座が企画されています。全ての研修が資格維持のための研修に認定されているわけではありませんが、こちらもかなりの数の研修が行われています。料金は、日本臨床心理士会の講座とそれほど変わらないようです。

2018年のはじめは、ブリーフ・サイコセラピーが6月に開催でした。「ブリーフサイコセラピー 理論そして直感と技

山王教育研究所

2016年まではワークショップが行われていました。今後の動向を確認しておけると良いのではないでしょうか。現在、東京に引っ越しています。

NPO団体・開業のカウンセリングルーム他

民間の団体が、臨床心理士の資格更新ポイントに該当する研修を企画していることがあります。これは、全国的にありますので、検索などしてお調べになられてみると見つかる可能性があります。

例えば:金子書房が検査に関するワークショップをよく開催しています。(心理検査ワークショップ情報)こちらも混雑している模様です。雑誌、「臨床心理学」の金剛出版も、ワークショップ「臨床心理アセスメント」を行った記録が残っていました。

参考サイト:下記のようなサイトにも研修機会と認定されそうなものが散見されます。

地方がワークショップ会場になる

ある先生の活動(特定の誰かという事ではありません)などを追ってみると、自身の拠点付近だけの活動に留まるものではないことに気づかされます。

例えは不適切かもしれませんが、アーティーストが全国でコンサートを開催したり、相撲の巡業が全国各地で行われるように、心理臨床家のワークショップは会場を変えて全国津々浦々で開催されています。

こうした機会を知ることが出来れば、研修の機会もさらに増えることになります。各学会の学術大会が毎年違う場所で開催されることを考えれば馴染みやすい事柄でもあります。

該当する項目:本協会が認める臨床心理学に関する研修会への参加

項目(領域)について

最後に、項目(領域)について触れておきたいと思います。更新の難点を挙げるとすれば、複数の項目にまたがってポイントを取得する必要があるという点だと思います。同じ項目で15ポイントを満たしても、それでは更新の要件を満たせません。都合よく、住まいに近い場所で項目別にバランスよく研修が開催されていれば良いのですが、そういうものではないようです。

考えられる組み合わせとしては、幾通りもあります。今回触れた研修を中心に据えるとすれば、日本臨床心理士会主催の講座と、明治安田生命こころの健康財団主催の研修に出れば、必須項目を含む二つの項目を満たします。

最後の一つは、日本心理臨床学会(該当する項目:本学会が認める関連学会での諸活動への参加)大会への参加で3つの項目を満たす方法が挙げられます。

※ポイントが臨床心理士資格継続のための研修機会等に該当するのか等については、よくご確認ください。

コロナウィルスと研修機会

研修を続けることは臨床心理士のいわば倫理にも関わることと言えるでしょう。新型コロナウイルスに関係して、多くの学会や研修会が延期・中止されています。

WEB大会とする学会が続々と出ております。

ピンチはチャンスという発想は、ブリーフサイコセラピー風でしょうか。

それは別にしても、心理臨床における知恵や技術は全国に存在します。あの先生の研修を受けたい・・・と飛行機や新幹線、高速道路を移動し続ける臨床家はたくさんいるものです。

これを当たり前と言う方も多い事でしょう。ですが、旅費にさける費用にも限りがありますので、全ての機会に参加できるものではありません。毎週末新幹線で移動したら、交通費だけでも年間100万円程度になるかもしれません。さらに研修費や宿泊費を入れると300万円に達するでしょうか。(実はこのくらいの出張費は一般企業では清算されるのですが・・・)

学会に参加しても全ての発表を見ることは不可能に近いものです。

しかしながらコロナの登場以降、オンライン開催が増え常識が崩れ始めています。

つまり時間(録画)や物理距離の制約が一部取り払われています。これをチャンスと考え全国に散在する研修に参加している人もあるのかもしれません。

番外編としてポイントにならない勉強会

コロナウイルスの登場以降我々の生活も大きな変化を強いられています。当オフィスでは、セルフケアに役立つ勉強会を企画しました。