非日常性

今までの記事の中で、非日常ということに触れてきました。

実は、カウンセリングを考える上で、非常に重要な要素の一つだと思っています。

普段の生活のことを「日常」としたとき、カウンセリングの場や時間は「非日常」的な場面になり得ると考えていて、その非日常性がカウンセリングを深めたり、進展させることにかなり寄与していると感じます。

非日常とカウンセリング

ここで、カウンセリング以外の非日常に触れておくと、イメージが着きやすいのではないかと思います。例えば、昨今、都会に住む人が、週末を利用して、地方に畑を耕しにいくという報道を目にします。

彼らにとっての日常は、都会に在り、この場合、地方の畑が非日常になると考えられます。非日常に身を置くことで、そこへ訪れた人々は、都会では体験しないことを得ます。例えば、水の流れる清水の音や、動物、食事など、非日常的なことがあふれており、そこで何かを感じて、日常へ戻っていく、というイメージです。

カウンセリングの場

上記の様なイメージとカウンセリングは近いものがあると言えると考えています。

ですから、カウンセリングを行う場所も時間も人も、ちょっと日常的でないとお感じになっていただくくらいがカウンセリングに適しているのではないでしょうか。

これはいろいろな角度から書くことができると思うのですが、一つには、日常生活では話題にのぼらない話が交わされるということが挙げられるでしょう。

普段は意識しなかったことが語りにのぼるという意味で、内容そのものは日常で交わされていることも十分に含んでいます。ですが、カウンセリングの場でそのことをお話になることと、普段の生活でお話になる場合とでは、何かが異なるようなのです。もしかしたらこれがカウンセリングの一番の醍醐味なのかもしれません。

より正確は、普段とは異なる体験が生じると言えるのではないでしょうか。

図式化すると、日常生活から、非日常である心理カウンセリングの場を訪れ、また日常へ戻っていくという構図になります。

変わった時間

カウンセリングの場で語られる語りは、普段の価値観から離れた、その人の感覚に基づいた語りであるように感じます。

そして、いろいろお伺いしているうちに、いつの間にか時間が来てしまうこともあります。カウンセラー側も、お見えになった方も集中していたということの現れなのではないかと感じています。カウンセリングは、そのような変わった時間でもあります。