押しつけがましい態度のカウンセラーにはこりごり

例えばカウンセリングや心理学、ストレスマネジメントの方法などについて学んでいくと、学んだことを人に話したり、役立ててもらいたいという気持ちも出てくることでしょう。

しかしながら、そこには非常に難しいものがあると感じています。

人から何かを押し付けられるときは、あまり良い気分もせず、なかなかやってみようという気持ちにもならないのではないでしょうか。

これは、カウンセリングやストレスケアに限らず色々な局面で類似したことが起きているのだと思います。

カウンセラーに漸進的筋弛緩法を学んだが・・・

例えば、下記の様なことがあっても不思議ではないでしょう。

【肩が凝って仕方ないために知人の臨床心理士から専門的なストレスケアの方法を教えてもらったAさんでしたが・・・】

  • Aさん 会社員 30代  パソコンの使い過ぎで最近肩が凝る
  • Bさん 専門家 30代

お任せのマッサージが気楽Aさんは、パソコンの使いすぎか肩が凝ることが多く、しょっちゅう仕事帰りにマッサージ店に寄っていました。

20分程度のマッサージですが、終わった後には肩がほぐれて気分が良かったのです。その分お金は使ってしまうことになるので、頻繁には行けないのですが非常に助かっていました。

ある日、古い知人の専門家Bさんにその話をすると、Bさんが知っているリラックス法を教えてくれました。Bさんが言うには、漸進的筋弛緩法という方法で、自分でできるらしいのです。

Aさんは単純に感謝を覚えましたが、心のどこかで「しかし、これをゆっくり行う時間や気力がないなぁ・・・お金出して全部お任せコースが何にも考えず済んで気楽なんだよなぁ・・・」と感じていたのでした。

後日Bさんに会った時には、毎日行うよう勧められ計画的に行うことの意義を説かれました。そして事細かに感想や効果を尋ねられたのでした。

Aさんとしては、とりあえず肩をほぐしたい気持ちだったのですが、何か義務が増えてしまったように感じたのでした。

Aさんは「なんか・・・めんどくさい・・・かな・・・」とつぶやいたのでした。

さて、このようなことはありがちかもしれません。有難迷惑と言う言葉もあるくらいに、人から勧められたことが負担に感じられることがあると思います。

親切にしてくれたので、邪険にするわけにもいかず気をつかいそうな場面でもあります。

旅先でその土地でしか食べられない蕎麦屋があったら立ち寄ってみたいものです。しかし空腹と旅疲れの中何時間も道に迷ってまで行くのはどうでしょうか。目の前の道の駅で食事を済ませたい気持ちになっても仕方ないではありませんか。

どうしても美味しい蕎麦を食べさせたいんだ・・・きっとここで食べないと後悔するんだ・・・という気持ちはわからなくもありませんが・・・。

誰のために行うものか

ストレスケアのようなものは、それを希望し必要としている人のために行われるものであり、一度開始したとしても途中で止める自由があって当然です。ストレスケアのために新たな気遣いを増やしてしまっては本末転倒というものであります。

そのためストレスケアを行う場合には、負担をかけないという1点にほとんどのエネルギーを注ぐぐらいの構えが良いのではないでしょうか。

カウンセリングにおいても、このような押しつけがましいカウンセラーの態度には遭遇したくないものです。

カウンセラー自身がしっかりとその点をわきまえておくことが大事だと思っています。

心理臨床オフィスまつだのコラム記事:総合病院におけるカウンセラーの活動でも関連することに触れています。