心理カウンセラーの国家資格

日本には、心理カウンセラーの国家資格は存在しませんでした。

まだ、誕生はしていませんが、数年後に、公認心理師という資格を持ったカウンセラーが各種領域で活動を開始することになります。(2015年9月に、「公認心理師法」成立)

カウンセリングに関する資格の議論は、既にかなり以前からはじまっていました。

臨床心理士の誕生が1988年の事になりますが、その時からでも、既に30年近くの年月が流れています。

ここでは、心理カウンセラーの資格に触れています。主に、臨床心理士とその周辺領域にある資格に触れて行くつもりです。(臨床心理士以外のカウンセラーの資格は、かなりの数存在しています。)

心理カウンセラーの国家資格は注目されているのか

カウンセラーの国家資格戦後の間もない1950年代、友田不二男、伊東博両氏によって、カウンセリングに関する本が出版されています。しかし、この当時に、カウンセリングという言葉は社会でどのように認知されていたのでしょうか。(日本におけるカウンセリングの歴史もご参照下さい。)

とはいいながらも、化粧品カウンセリングというように、カウンセリングという言葉は日常的な用語にも変遷していきます。(心理カウンセリングとは異なるが)

専門家の中には、この当時からカウンセラーの資格化を考える動きがあったはずですが(実際古い資料には記載があります)、社会的な要請という面では、心理的なケアというところに意識が向いていたかどうか、順番として難しいところがあったと思います。

物が不足していたとしたら、まずは物を仕入れたり、作ったりできるようにすることが優先されるものなのでしょう。

カウンセリングが、社会から少し注目を集めたのは、物が十分になってきたころからなのではないでしょうか。(当然もっと様々な見方をすることは可能です)

そして、現在では、心理カウンセラーの存在はかなり重視されるようになってきました。多くの大学の学生相談室には臨床心理士が配置され、中学や高校、企業にもその席があります。もしかすると、増え過ぎなのではないかという懸念さえあるようです。

資格を作ることや、その認知を高めることは意味のあることではありますが、今後は、その活動の内容や社会的意義が益々重要視されていかなければならないと考えます。

資格の必要性

社会的な要請を考えても、心理職の国家資格は必要な段階には来ていると思います。様々な事情や、意見、見解はあるにしても、ケアをする存在は、一定数確保される必要があるのではないでしょうか。

逆な事を言うように聞こえるかもしれませんが、当然、資格が必要ということではなく、しっかりとした、専門性を備えた存在が必要という事が本質であるはずです。