カウンセラーになる方法

心理カウンセリングに関連する資格は種々ありますが、臨床心理士に限って話を進めると、所定の課程を修了することで、受験資格を得ることができます。日本では、カウンセリングを行うための法律は存在しません。

カウンセリングで開業する場合にも、特別な審査があるわけでもありませんので、自分自身でカウンセラーであると名乗れば、どなたでもカウンセリングを行うことができることになります。

しかし、カウンセリングを行うには、やはり専門的訓練を受ける必要があります。これらのことは、日本のカウンセリングの歴史に大きく関わった、河合隼雄氏をはじめ、多くの臨床家によって長く議論されてきました。

臨床心理士の資格取得

現在、日本の各地に、臨床心理士を養成する大学院が設置されています。基本的には、大学院の2年間の課程を修了すれば、受験資格が得られます。

現在のところ、臨床心理士の取得には、学部で専攻していた内容は問われません。指定大学院の修士課程修了が基本的な条件になります。

カウンセラーになる方法

1種指定校・2種指定校

1種、2種校、専門職大学院とがあり受験要件は若干異なります。

1種指定校の場合は、修士論文の執筆などを経て、卒業したその年に、試験を受けることができます。つまり、22歳でなんらかの学部を卒業した人が指定大学院に進学したならば、25歳には受験が可能という事になります。

試験内容

臨床心理士の試験は、1年に1回行われます。大学院を卒業し、何らかの職場に勤務しながらの受験になることが多いでしょう。職場に慣れることにも時間がかかると思いますので、特に卒後に1年目は多忙な時間となる場合があります。

試験は、現在筆記(マークシート、小論文)と面接の2段階構成で実施されます。1次試験合格者だけが、面接試験に進みます。

更新制

合格すると、4月からは臨床心理士を名乗ることができます。資格取得しても、カウンセリングの研鑽が終るわけではありませんので、継続的な研鑽が必要とされます。また、臨床心理士は、5年に1度の更新制度があり、所定の研修を受けることが更新の要件になります。

試験は毎年、1500名程度が受験するようになってきました。日本全国では、資格取得者は30000人を越えています。やはり首都圏近郊に集中していますが、それぞれの県に200名以上は資格保持者がいるのではないでしょうか。

ここまで続いてきた資格制度ではありますが、今後、公認心理師との兼ね合いで、資格の在り方をさらに見つめて行く必要があると考えられています。