時々、質問をしながら進める

カウンセリングは一体どのように進められていくものなのか、この点はやはり多くの人が疑問に感じるところだと思います。

今回は、その一つの方法に注目して書いてみたいと思います。

質問をしながら進める

ホワイトボードお互い椅子に座ってカウンセリングがはじまると、カウンセラーは時々、質問をします。

そして、何か質問に対する応えが返ってきます。それを伺い、また質問をします。このようなやり取りを繰り返しているのです。

言ってしまえば、これがカウンセリングの進め方になります。

見た目は、普通に会話しているのと同じです。

説教や指導のような事が行われていると想像する人もあるかもしれませんが、それらは行っていません。

質問をすると何が起きるのか?

質問は通常の人間関係における会話でも日常的に行われますが、カウンセリングの場ではどのような意味を持つのでしょう。

カウンセラーは、専門的トレーニングを受けた者が行っています。そしてカウンセリングは専門的行為でありますから、やはり、普段では起きないことが、体験されやすい時間となることがあります。

質問を挟むことで、お話になっている方のお気持ちが、明確になっていく場合もあれば、新たな発見が生じることもあります。(何に悩んでいるのか自分自身でもわからず、もやもやします。もご参照下さい。)

多くの場合、カウンセリングで語られる心情は非常に繊細かつ微妙なもので、ご自身でも捉えようのない曖昧としたものであることがあります。

その場合、質問を挟みながら、カウンセリングを進めることで、その心情が、徐々にどういうことであったのかが共有されるような場合さえあります。

そこには、怒りがあったのかもしれませんし、悲しみがあったのかもしれないのです。

カウンセラー側が、なるべくお話になっている方の心情に近づけるよう、カウンセラー自身の理解を深めるためにも質問をしていると言えるでしょう。

コメント

カウンセラーは質問を重ねる中で、何かを思いついたり、感じることがあります。場合によっては、それをコメントとして伝えることがあります。

これを助言と感じる人もあれば、感想と感じる方もあるでしょう。(助言については、不思議でたまらない。カウンセラーは聞いているだけで一つもアドバイスを言わなかった・・・をご参照下さい。)

何にしても、ここで生まれるコメントは、カウンセリングの中で生まれ出たコメントという点に意義があると考えています。

それは、カウンセラーの主観や主義、思想、性格などから生まれたコメントではなく、質問を繰り返し、その場で生まれたコメントなのです。この点は、ナラティブアプローチが参考になると思います。