ストレスと買い物をテーマに考えた時、買い物でストレスを発散しているという場合と、ストレスのためか買い物をしてしまうという、両面があると思います。(その他、買い物に出かけることがストレスである、疲れて仕方ないというニュアンスも含んでいます。
買い物に限らず、両面を持った物事は他にもあると思いますが、同じ物事であるのに不思議に感じる人もあるのではないでしょうか。
柏、松戸付近には、非常に多くの買い物スポットがあります。平日、休日に関わらず、
いつでも買い物をする人が行き交う光景が見られます。
買い物をするときの予算は、出かける前に概ね決まっているものでしょうか。
もし日々の生活品などを会に出掛ける場合には、せいぜい数千円などと決めている
かもしれません。
また、洋服など買う場合にも、シャツであればこのぐらい、その他はこのぐらいという基準を持っている人も多いでしょう。
買い物に対する構え方はそれぞれもっていると思いますが、時に我々は、買い物でスッキリすることもあれば、罪悪感を抱くこともあるように思います。
買い物でストレスが解消されるとき
月3万円のちょっと買い買い物に出かけた後に、いい気分で、満たされたようなすっきりした気持ちになる場合とはどのようなときでしょうか。
そこにはどのようなことが関係してくるのでしょう。
下記に、物語風に、買い物に出かける人の心理を追ってみました。
※フィクションです
- Aさんは、30代女性です。
- 仕事帰りのちょっとした買い物が好きだといいます。
Aさんは、仕事から帰宅する途中に、寄り道をして帰ることが多く、寄り道先はデパートの雑貨屋や食品コーナーが多いとのことです。
Aさんは、いつからか仕事帰りの買い物が、いい気分転換になっていることに気づいたのでした。そして、だいたい帰り道に買い物をして帰ると言うのです。
どのような買い物かといえば、小物を買って帰るそうです。1000円以上のものは滅多に買うことはなく、小銭程度のものをしょっちゅう買っているとか。
ものだけではなく、300円位のアイスとか、珍しそうなお菓子などもそこに含まれるそうです。
何が良いのか考えてみると、自由にお金を気になるものに使った感じ、ショッピングモールの中にいる自分への満足感、小銭で小さく得した感じ・・・などなどが挙げられるそうです。
月に3万円くらいはこのような使い方をしているそうです。
Aさんは、買い物によって非常に満足な気持ちを残しているようです。
このような買い物の仕方が、Aさんのバランスを保つ作用をもっているのかも
しれません。この場合、一回に使う額が少額なので罪悪感はないそうです。たばこでも吸っていると思えば、それほど大きな金額には感じられないのかもしれません。
買い物後の心情
Bさんは、やはり買い物が好きで、買い物の後にはしばらく、満足感を伴うそうです。しかし、その後に言い知れぬ罪悪感と後悔に襲われることがあるのだとか・・・。
Aさんとはお金の使い方が違い、どかっと買い物をすることがあるようです。
自分の給料で買っているそうですから、そこまで自分を責めずとも・・・と言いたくもなるところですが。
- Bさんは、20代女性です。
- 服を買うのが好き。
Bさんは、服を買うことが好きで、仕事帰りにデパートに立ち寄るそうです。
一回に1万円は使うそうで、十分に選んで、店員さんともたくさん話をして
決めるのだそうです。
だいたい、外したことはなく、いい買い物をしたと感じるそうです。買い物自体の雰囲気も好きで、気晴らしにもなっているのだそうです。
こうしたことを月に3回くらいは行うそうです。
ですが、服を買った後日言い知れぬ罪悪感と後悔がやってくるのでした。
Bさんによると、1万円も使ってしまったという衝撃が大きいということでした。
Bさんの場合は、後悔をしています。金額的には、Aさんと同じようなものなのですが、後味はBさんの方が悪いようです。
二人の違いとしては、一度に多くのお金を使うかどうかという点にあるかと思います。
Aさんの方が適切な使い方をしているのでしょうか。
自分のスタイル
意識上Aさんの方が、いい買い物をしたと感じ、良いストレスケアになっている
のだと思います。
しかしながら、Bさんのストレスケアが全く見当外れ外れかといえば、そうでも
ないわけです。(金額は同じであるし、どちらかといえば、月に3回の買い物だけ
の時間に凝縮されており、時間の節約がAさんよりなされているのではないか)
もしかすると、Bさんは、悪い事をしてしまったというプレッシャーに
押しつぶされているのかもしれません。月に3回寿司屋にでも行ったと思えば・・・(ちょっと頻繁すぎるでしょうか。)
Aさんは一回、一回が少額のためそれを意識することがなかったのです。
また、少しずつ使うために、収支のバランスを別な所でコントロール可能
と言えるかもしれません。
この二つの買い物によるストレスマネジメントはどちらもありなのではないでしょうか。
このように考えると一つのポイントは、コントロール感を保ち続けるという
点のように見えてきます。つまりBさんは、月に3万円までという枠組みが
あれば、それほど後悔はしないということに繋がるでしょうか。
単純には言い切れないものだと思いますが、せっかくの買い物を全部止めて
しまうのももったいない感じが残らなくもありません。
上述したように、Bさんの場合は、時間を節約した買い物をしているのです。
関連:ナラティブアプローチ