他職種への敬意と尊敬

臨床心理士には、4つの専門性が挙げられます。すなわち、心理面接(カウンセリング)、心理アセスメント、臨床心理的地域援助、研究活動です。

私は、この中で特に、心理面接を中心とした活動に従事してきました。

全くの独立した専門性・視点

カウンセリングを実践して思うところは、その独自性にありました。医学とも教育とも異なるその視点・アプローチは、当初なかなかその存在にさえ気づくことが難しいものでした。

私の場合は、多くの現場を経験する中で、逆に、その独自性が浮かび上がってくるという経験をしたように思います。

まだまだ探求は続けておりますが、ある時のその発見は非常に大きなインパクトを持っていました。

他職種への尊敬と敬意

上述したように、多くの、対人援助職者と活動を共にする中で、その専門性の違いを益々実感することになりました。昨今、チーム医療などの言葉が大変よく用いられるようになり、心理臨床家(臨床心理士)も、チームの一員と数えられることがあります。

チームとは何かと考えてゆくと、それぞれが、それぞれの持つ力を発揮することが基本となるのではないかと考えを深めるようになりました。そこに他職種への信頼と尊敬が生まれ、自らの専門性をより確かにしていこうとする意識を持ったように振り返っています。

開業の場では、直接チームを組むことはないわけですが、社会という大きな枠組みで考えれば、私自身が自身の活動にしっかり臨むことが重要だと思っています。

チーム観もそれぞれかと思いますが、自身の専門性が持つ使命や役割を見失うべきではないと思います。

方向性を見失わない事

自分の専門性を見失わない心理臨床家の専門性は、確かに他の専門職と比較しても、非常にわかりにくい性質のものだと思います。

そのため、心理臨床家自身が自らの方向性を見失い、教師の真似をしてみたり、精神医学と心理臨床学がごっちゃになったりなどという事が起き得るのだと感じています。

教師は、教育を医師は医学を専門として活動してきた方々です。それを簡単に真似などできるのでしょうか。

よく他の職種と同化して心理士独自の役割がどこにあるのかを見失ったという反省を目にすることがあります。

確かに、心理援助という混沌としたことの中で、それも無理のないことだったのかもしれません。

だからそこ、独自性にこだわり続けることに意義があるのではないかとも思うところです。

他の職種には確かにそれがあると傍らで見ていて感じたところです。