マジカルナンバー7±2

人間の記憶は一説によると、同時に処理できる数が限られているそうです。

その数が、7(±2)であると言われています。

心理学を学んでいくと記憶や学習に関することに触れる機会は多いのですが、このマジカルナンバー7についても頻出です。

しかし、本当に7つが限界なのでしょうか。人間社会はもっと複雑そうに見えるの、たった7つで十分とは思えません。

マジカルナンバーは日常にある意味深な数字

まず、日常生活上で7±2を起点にして物事が整理されていることが見当たるでしょうか。

1週間は7日、葬儀の関係では初七日、小学校は6年制、七転び八起き、など、確かにそれっぽいものはあります。自然と7位を一つの区切りとしてきた表れなのかもしれません。

もしも1週間が8~10日だったら、相当な消耗をしてしまうでしょう。

どうしてそうなるの

7±2の妥当性

論文を読めば、その根拠が記されていることと思いますが、我々も大よその検証を行うことは可能です。検証と言えるほどの科学性はありませんが、確認程度であれば、紙とペンなどを用いて個人レベルで試してみることができます。

方法

  • 準備する物
  1. 不要になったカレンダーなどの大きな紙
  2. 紙 ・ペン ・ハサミ
  3. ストップウオッチ(時間が分かれば秒針のついた時計や、携帯電話でも可能)
  4. コンビニなどでもらえるビニール袋
  • 手順

1.カレンダーの裏面に1~10までの数字を10セット書き込む

〇1・2・3・4・5・6・7・8・9・10

〇1・2・3・4・5

〇1・2・3

〇・・・・

2.カレンダーの裏面に書いた数字を一つの数字につき、1枚に切り分ける

これにより、100枚のカードができます

3.100のカードをビニール袋に入れて、混ぜ合わせる

ここまでで、準備は終わりです。

4-1.3枚のカードを適当に袋から取り出して、適当に並べ覚える

4-2.覚えたカードを裏返す

4-3.少々の時間を置く

ストップウオッチで1分程度の時間をはかると良いでしょう。その間はテレビでも見ると良いでしょう。

4-4.裏返したカードの数字を紙に書く

4-5.裏返したカードと紙に書いた数字が一致しているか間違えているか確認する

この課題をクリアするためには、一度に3つの数字を記憶しなければなりなりません。しかし、比較的容易に覚えることができる数でしょう。

では、この覚える数を5枚にするとどうでしょうか。4-1~4-5の手順を、カードの枚数を増やして同じように実施してみます。

5.1~5-5

5枚では少しきつかったと感じる人がでることもあるでしょう。7±2の理屈からすれば、ここが限度となる場合もあるのです。

次に、7枚の場合、8枚の場合、9枚の場合、10枚の場合でも実験してみます。

7枚以上ではもう覚えられないという可能性もあるでしょう。

このような手順で3枚の場合から10枚の場合までを5回ずつ繰り返し、その結果を紙に記録します。

結果をまとめる

3枚の場合の正答回数・・・5回/5回中

5枚の場合の正答回数・・・・5回/5回中

7枚の場合の正答回数・・・・5回/5回中

8枚の場合の正答回数・・・・3回/5回中

9枚の場合の正答回数・・・・1回/5回中

10枚の場合の正答回数・・・0回/5回中

上記のように、7回までは100%の確率で正答する人もあるでしょう。そして、7を超えたあたりから、正答率が下がり、10枚では0回という結果もあり得ます。

もし、数名でこの実験を行えば、もう少し多くのデータが集まり、結果の信憑性も高まります。

非常に面倒で地味な作業ですが、もし興味をお持ちの方は試してみても良いでしょう。

※正式に心理学実験を行う場合は、細部に気を配り、様々な条件を統制して実施します。例えば、偶然7775553331というカードを10枚引いたら、それは記憶可能でしょう。その他自分の誕生日やなんらかの理由で馴染みのある数字の並びであったら記憶しやすくなるでしょう。

7以上の世界

この実験がうまくいくかわかりませんが、先行研究では7±2という結果が示された歴史があるのでしょう。

では、7以上の世界はどう処理するのだろうという疑問が残ります。

上記の実験に用いた数字は、例えば3・5・7では、3つです。

また、3・5・10もみっつです。

この10という数字は、1つ分としてカウントされているのです。見方によっては1と0のの二つではないかと思いますが、ここに記憶の複雑さがあり、一つの塊として認識された場合には、それは1つ分として処理されます。

心理学ではこれを記憶チャンクという言葉で説明しています。