人間の記憶

人の記憶というものは案外ぼやけているようで、逆に自分でもびっくりするほど覚えていることもあるようです。

記憶の研究に関しては、どんどん新しい知見が生み出されているようであり、書店やテレビでも記憶を扱った内容が豊富です。心理学においても多くの関心が集まる分野です。

記憶

記憶というものは、全部を貯蓄しているのではないかと感じることさえありますが、例えそうであったとしても、普段はしまわれている記憶もあるのでしょう。

精神分析の創始者であるフロイト風に言えば、意識していることの下層には、前意識という層があり、これは意識しようとすれば、意識可能な領域だそうです。

そして、そのさらに下層には広大に広がる無意識の層があるとフロイトは言ったわけです。この無意識の層については、意識することが難しいもののようです。

最近のカーナビゲーションは、ある地点を走行すると、その地点にふさわしい曲が流れると聞きます。これは本当の話なのでしょうか。にわかに信じがたいシステムですが、そのようなシステムが流通していると聞きます。

都会を走っていたら、東京を歌った歌などが流れ、城跡を横切ったならば、その城が登場する歌が流れるなどのシステムなのでしょう。

渋滞情報などは身近なものとなっている印象ですが、カーナビもどんどん変化しているわけです。

芋づる式に思い出す

これと似たことが、人間の記憶でも起きるのではないかと思うのですが、例えば、忘れていたことでも、そのことにちなんだ場所に行くと思い出すという場合があるでしょう。

湖に出かけた経験があるけれど、いつごろのことだったかすっかり忘れてしまったという場合には、車で湖に向かい始めたら、どこか途中のコンビニ辺りで思い出す可能性もあるでしょう。

「そういえば、このコンビニでおでんを買ったんだ。ああ、冬の事だった・・・。」というような具合です。こう考えると記憶は芋づる式の構造をしているようにも見えてきます。

また、少しロマンティックな感じの話になりますが、あの店に行くと誰かを思い出すという人もいるでしょう。

それは遠い街に引っ越してしまった、学生時代の友人のことであるかもしれません。学生時代毎日のようにあっていた友人であれば、その当時は気にも留めなかったこともあるでしょう。ですが、案外しぐさや癖などが思い出されるものです。

それから、「そういえば、あの人蕎麦ばっかり食べていたね」、などと懐かしい人のことを思い出すとと何やら泣けてきてしまうようなこともあるでしょう。