IT時代の人間関係は時に繋がり過ぎる

もはや、携帯電話がなかった頃の生活を想像することが難しくなってきていると言っても過言ではないでしょう。もちろん、携帯電話と無縁の生活をしている方も、多数いらっしゃることと思いますが、それでも、周囲の変化に多少なりとも影響を受けているのだと思います。

アフターインターネットなどと呼ばれる時代となりました。

果たして、人間関係は、IT技術の革新により、やり易くなったのでしょうか。

IT技術による、人間関係の変化とは

よく例に挙げられるのは、待ち合わせでしょう。

かつて、西郷さんの前、とか、ジャイアントパンダの前などと、よく約束したのではないでしょうか。目立つ場所を、待ち合わせ場所にして、ある時間にそこで落ち合うのです。

これが、携帯電話浸透前の、待ち合わせでした。

メール送信今でも、多少このようなやり取りは行われますが、「今どこ?」などのメッセージをやり取りすることの方が先のようです。

待ち合わせ場所は、わかりにくいどこかの店でも良く、近づいたら電話でもなんでもすれば、ほとんど合流は可能でしょう。

固定電話では、留守番電話が多用されました。待ち受けメッセージをオリジナルの文言にする人も多かったものです。

ロマンはなくなった

賛否両論あると思いますが、ロマンのようなものは失われた感じがします。

本当にやってくるのかどうか、果たして再開できるのか、このような気持ちで待つ時間は段々と失われているかのようです。

ビジネスであれば、格段に便利になったと言えるかもしれませんが、人間同士の交流においては、何か味気ないものになってきています。

別なロマンが生まれているのかもしれませんが、なかなか追いつくこともできない年代の方もあると思います。

繋がり過ぎ

大きな変化を感じるのは、繋がりが非常に増えたことです。

同窓会でも参加しない限り、二度と接触することもなかったであろう人同士が、SNSを通して、繋がっていたりします。

かつては、電話代が高いからとの理由で、遠方の人との通信は難しいこともありましたが、現在は、ほぼ無料感覚で通信が可能です。

「もうあの人には、会うこともないだろう・・・」と予定していた人にとっては、驚異的な出来事と言えるかもしれません。

対人関係の距離感が難しい時代でもあります。物理的な距離は狭まっているとすると、あとは、自分自身の意識の中で、距離感を考えることになるでしょうか。

誰しも、もう会いたくない人や、自分のことを知られたくない人がいるものではないでしょうか。

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