改めて仕事に復帰する主婦の不安

中には、何かのきっかけに仕事に戻る主婦の方もたくさんいます。子供が保育園や小学校に入った時、夫の仕事に変化があったとき、子供が自立して家を出た時、など、そのタイミングは様々だと思います。

また、一度退職してから、再就職する場合、パート勤務として働く場合、育児休暇からの仕事復帰など、仕事復帰には幾つかの形があります。

昨今は、働く女性が時に増えて雪、共働きの家庭も増加しています。仮に30才位で結婚した女性が、数年後に出産すると、35才以降位の仕事復帰になる形になるでしょうか。60歳まで働くとして、25年あります。

こうしたときの心理的動きを追ってみると、やはり仕事に戻ることは大きな決意なのではないかと感じます。

仕事への復帰が怖い

あまり焦点の当たりにくい話題から始めてみようと思います。

例えば、看護師には女性が多いですが、出産のタイミングでお休みになられます。退職される場合もあれば、育児休暇を使って当面の休みを取る場合もあるでしょう。

制度上しっかりした体制が整っていても、全てが安心というほど単純ではないように思います。育児休暇の場合、ある程度の給与も出たままになるわけですが、それで経済的な心配が減ったとしても、その場合であったとしても思うところは多々あるでしょう。

日進月歩

仕事復帰する主婦の不安対人援助職のストレスのページでも触れていますが、医学や看護の分野は日進月歩です。もし、看護の現場で猛烈に働いていた方が、育児休暇を終えて戻ろうとする際には、想像するに、仕事が怖いというお気持ちがよぎるとは考えられないでしょうか。スポーツ選手や演奏家なども、少しの休みが影響すると聞きます。

看護の現場では、どんどん環境が変わっています。それを知っている人は、また元通りに働き始められるかと心配になる時期があるのではないかと想像しています。

看護師の場合は、再就職支援の一環で研修が設けられるなどの制度が整っていることもありますので、研修などを用いて助走をつけることも一つの手段と言えるかもしれません。

先日までは正しいとされていた方法が、今度からは別なやり方の方が望ましいと変更されている場合等よくあるものです。

一般企業においてもおそらく同じことが考えられ、自分のポジションがあるのだろうかとか、後輩の方が出世しているのではないかなど、たくさんの思いが想像されます。

中には、結婚→出産→職場復帰という一連の過程をセットで考えて計画している人もいるのではないでしょうか。出産から極力時間を空けないで復帰した方が、スムーズに仕事に戻れると考えたならばということですが。

このように見てみると、仕事復帰には、大きな恐怖の存在が立ちはだかっているとはいえないでしょうか。中には、早く復帰しなくては・・・と焦っている人もいると思います。そして、焦りと恐怖がごった返し・・・という方もあるのだと思います。

家庭への罪悪感

次に、家庭と仕事というテーマに触れたいと思います。

働きに出ることは、家庭を留守にする時間が増えるということにつながり、母親としてそのことを申し訳なく感じ、罪悪感をお持ちの人もいることでしょう。

働きに出る主婦

働いても、働かなくても罪悪感

専業主婦をしていても、働いていない自分と言う罪悪感を感じ、働きに出れば、家庭を留守にしている自分と言う罪悪感に見舞われるという、なんとも大変なお立場です。

冒頭で書いたように、こうした中で働く決意を固めるわけですから、そこに必要とした心的エネルギーは相当なものであったと想像します。

どれが正しいということは難しいかもしれませんが、なるべく納得のいく決定をしたくなることもあるでしょう。

もしかするれば、冴えないくらいの感じが、まぁちょうどいいかと、そのようにまとめる人もあるかもしれません。仕事と家庭の両立などと文字にするとそれらしく見えてきますが、これも言うは易しで、簡単な事ではないと思います。

主婦と仕事

主婦が働きに出る動機にはどのようなことが挙げられるでしょうか。

経済的な理由、自分自身の生き方、その他など幾つかの理由が挙げられそうです。

経済的な理由

もし経済的な理由で働きに出る場合は、仕事自体への充実感という面はそれほど大きく意識が向けられることはないかもしれません。どちらかと言えば、労働環境の方が気になるところでしょうか。

正社員として働く場合もあれば、週に数日パートに出るという働き方もあります。その家庭の経済状況に合わせたスタイルを選択されるのでしょう。

しかし、なかなか希望通りの条件は見つかりにくいもので、また見つかっても、職場の中でいろいろな悩みが起きることも当然のことのようにあると思います。

例えば、パート先の人間関係にお悩みの人も多いのではないでしょうか。急に残業を頼まれたり、別なパートさんの代理を頼まれることもあるのではないでしょうか。子供が帰ってくる時間との兼ね合いもあり、非常に神経を使いそうな場面です。(関連して、パートの選び方はどうやって決めたら良い?もご参照下さい。)

自分自身の生き方としての勤労

人生とは何かと聞かれ、働くことを挙げる人は少なくないようです。かの有名なフロイトも、諸説ありますが、愛することと、働くことであると答えたようです。

主婦の方の中には、仕事に結婚や出産後にも生きる上での価値を感じ続ける人も少なくないでしょう。また、子育てがひと段落ついたところで、再浮上してくることもあると思います。(合わせて、子育てが終わった後の自分自身もご参照下さい。)

しかし、方向性が定まっていたり、自分が理想とする働き方やモデルがいたとしても、なかなか器用にはいかないことがあるのも、世の中で生きて行く難しさでもあると思います。ここにも一つの葛藤があるように思います。

まとめ

主婦と仕事というテーマは、非常に大きなテーマ性を持っていると感じます。価値観の多様化した現代と言われますが、主婦と仕事を考える場合にも、同様にそれぞれの価値観、それから事情があることを抜きにはできません。

世間には一般論だけが漂うことが多いように感じられ、正体の分からない相手からのプレッシャーを感じている主婦の方も多いのではないかと想像しています。そもそも、本当に働きに出なければいけないのか、このくらいの幅を持たせた視点も時に意味をなすのではないでしょうか。

夫婦関係のカウンセリングについてもご参照下さい。